“第2の永久歯”とも呼ばれる
機能性に優れたインプラント
インプラント治療とは歯を失った顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療です。長期間安定して使用することができ、天然歯に近い見た目・使用感・咀嚼力を誇ることで第2の永久歯と例えられることもあります。近年の技術革新により可能性が広がり、インプラントを諦めている方でも受けられる治療が増えました。
当院は安全で低侵襲な
インプラント治療を追求します
インプラント治療は、いかに安全で確実に手術を行うことができるかが重要視されるようになりました。当院では安全でスピーディー、患者様の負担を軽くする低侵襲なインプラント治療を追求しています。
歯科用CTを用いた高精度な診断
インプラント治療を行う上で歯科用CTは欠かせない存在です。断層撮影された画像をつなぎ合わせ、骨の縦幅・横幅・高さ、重要な組織である血管・神経までの距離など、三次元的に0.01mm単位で把握することができます。また、二次元のレントゲンで生じてしまう歪みも出ません。
安全で低侵襲な手術を実現する
ガイデッドサージェリー
歯科用CTで撮影した画像を元に手術シミュレーションを行い、サージカルガイドを作製します。サージカルガイドを装着して手術することで、粘膜へのダメージを最小限にして骨を削り、最良の部位へインプラント体を埋め込むことができます。ガイドを使用することで手術時間の短縮、腫れや痛みの抑制など、低侵襲なインプラント手術が期待できます。
インプラント治療が
選ばれる理由
咀嚼力
咀嚼力が高く、天然歯と比較して8~9割の咀嚼力があるといわれています。
機能性
明瞭な発音、快適な使用感に加え、他の歯へ負担がかかりません。
審美性
自然な仕上がりで、天然歯と比べても遜色ない見た目です。
残存率
インプラントの寿命は長く、最低でも平均10年~15年程といわれています。
インプラント・ブリッジ・部分入れ歯の比較
歯の欠損を補うそれぞれの治療を受けた方に満足感を調査をした結果、インプラント治療を受けた方の満足度はその他の治療と比較して高いことが分かりました。
インプラント
ブリッジ
部分入れ歯
※平成31年度国民生活センター調べ
インプラントは
こんな方にもおすすめです
見た目または発音を重視したい方
営業、MC業、接客業、士師業、ライブ活動者、インフルエンサーなど、明瞭な発音や見た目を重視したい方
入れ歯でお悩みの方
好きな物が食べられない、痛い、面倒、再作製が多いなどでお悩みの方
タバコを吸わない方
喫煙習慣がない方、または禁煙が望める方
楽器を演奏される方
金管や木管楽器など口から息を吹き込む楽器を演奏される方
健康な歯を少しでも多く残したい方
周囲の歯にダメージが及ぶことを避けたい方、健康な歯を削りたくない方
18歳未満の方・妊娠中の方はインプラント治療の適応対象外になる場合もございます。
あらかじめご了承ください。
インプラントのメリット・デメリット
メリット
- 天然歯と同じように噛むことができる
- 審美性が高く、見た目が自然
- 快適な使用感
- 寿命が長い
- 周囲の歯にダメージが及ばない
- 明瞭な発音
デメリット
- 外科手術が必要
- 治療が長期に渡る可能性がある
- 経済的な負担が大きい
- 歯周病になりやすい(インプラント周囲炎)
- 定期的なメインテナンス通院が必要
- 持病や条件面で治療できない場合がある
インプラント(人工歯根)の構造
2ピースタイプの構造
インプラントは、チタンなど生体親和性の高い素材が使用されている人工歯根です。顎の骨にインプラント体を埋め込み、インプラント体と人工歯(クラウン)をアバットメントという支台でつなぎ合わせて固定します。
インプラント手術(1回法・2回法)
インプラント手術は、症例に応じて1回法または2回法を選択します。抜歯を伴う場合は埋入手術までおおよそ3〜6か月の治癒期間を設けています。
1回法
2回法
ドリリング
顎の骨に穴をあけます。
埋入
インプラント体を埋め込みます。
支台装着
アバットメントを装着し、その部分を露出させたまま手術は終了です。
縫合
切開した歯肉を縫合して1次手術は終了です。
オッセオインテグレーション
約4か月ほどインプラント体と骨が結合する期間を設けます。
クラウン装着
骨の結合が確認出来たら、最終的な人工歯を装着します。
2次手術
(パンチアウト)
骨の結合を確認したら、縫合した歯肉を再度切開し、インプラント体にアバットメントを装着します。
クラウン装着
2次手術後、歯肉が回復したら最終的な人工歯を装着します。
1回法
インプラント体の埋入から仮歯の取り付けまでを1回の手術で終了します。
手術終了後、数か月経過した後にクラウンを装着します。
治療開始からクラウン装着までの平均的な期間:初回の手術から4か月後
2回法
一次手術:インプラント体を埋入し、歯肉を閉じます。
二次手術:再び歯肉を切開してアバットメントを装着します。
インプラント体の埋入と仮歯の取り付けを2回の手術に分けて行います。
二次手術終了後、数か月経過した後にクラウンを装着します。
治療開始からクラウン装着までの平均的な期間:2次手術から1か月後
インプラントを諦めてしまった方へ
骨が足りない・薄いというマイナス面を克服できる治療があります
今では珍しくないインプラントですが、日本に定着してからまだ20~30年ほど。日本人より骨格の大きい欧米で生まれた治療法のため、当時アジア人向けの治療法やインプラント製品はまだありませんでした。近年は骨造成術やアジア人向けインプラントの開発が盛んになり、治療の選択肢が広がり続けています。
上顎洞底挙上術(骨造成術)
上顎奥歯の真上には上顎洞と呼ばれる副鼻腔最大の空洞があり、インプラント体のサイズが上顎洞まで到達してしまう場合、上顎洞を持ち上げて骨を造成するスペースを作ることができます。拳上と同時にインプラント埋入を行うケースと、骨の造成を待ってからインプラントを埋入するケースがあります。
ソケットリフト(オステオトーム法)
歯槽骨を1mm程度残して孔をあけ、オステオトームという器具で槌打して、上顎洞を押し上げます。できたスペースに骨補填材を填入し、インプラント体を埋入できるだけの骨量を確保します。
ソケットリフトのメリット・デメリット
メリット
- 上顎の骨が薄い方でもインプラント治療が受けられる
- 骨造成とインプラント埋入を同時にできる場合がある
- 上顎洞拳上術の中では痛みや腫れが少ない
デメリット
- 経済的な負担が大きい
- 目視しにくく粘膜損傷などのリスクがある
- 適応できない場合がある
当院ではストローマンのインプラントを取り扱っています
長い歴史と世界的なシェアを誇るスイスの老舗メーカー「ストローマン」社製品を使用しています
ボディの種類や選択肢が豊富で、患者様のお口にあったインプラントを追求することができます。生体親和性の高い純チタンやジルコニアなど安全性の高い素材を採用し、国内外で高いシェアを誇ります。メーカーが無くなるリスクが低い点や、海外でもメインテナンスが継続できる点についても優れているといえます。
10年間保証制度を設けています
適切なご使用に加えて4ヵ月に1回のメインテナンスを受けられている方は、10年間の保証制度をご利用いただけます。不適切な使用による破損、メインテナンスの欠如、予見できない口腔内の変化などの場合は保証外となりますのでご理解のほど何卒宜しくお願いいたします。
Q&A
インプラント手術が適さない人はいますか?
以下の条件に当てはまる方は、担当の歯科医師、又はかかりつけの医師と連携し、相談した上で手術を検討します。
- 重度の糖尿病、腎臓病をお持ちの方
- 免疫系疾患をお持ちの方
- 血液が固まりにくい方(腎臓病・血友病・血液をサラサラにするお薬を服用されている方)
- 人工透析を受けている方
- 骨粗鬆症の方(ビスホスホネート製剤を服用中の方は必ずお申し出ください)
- 外科手術が難しい方
- タバコを吸われる方
インプラント手術中・手術後に痛みはありますか?
しっかりと麻酔がきいてから手術をするため、手術中に痛みはありません。但し局所麻酔のため振動や音などは伝わります。手術後の痛みは消炎鎮痛剤でコントロールします。
当院では、笑気麻酔(笑気吸引鎮静法)も導入しておりますのでご希望の際はお気軽にご相談ください。
歯を抜いてそのままだった所にインプラント手術をすることはできますか?
顎の骨が足りていれば手術可能です。顎の骨量が足りない場合は骨造成術などを試みます。
インプラントの費用が歯科医院によって違うのはなぜですか?
インプラント治療は自由診療のため歯科医院ごとに料金が異なります。使用するメーカーや院内設備、施術する歯科医師の技術力などから総合的に判断されています。保証制度があり、安全で満足度の高い治療が受けられる歯科医院を選びましょう。
インプラント治療は医療費控除の対象になりますか?
対象になります。医療費が年間10万円を超えた場合、確定申告で医療費控除を受けることができます。(上限あり)
インプラント手術を受ける際に気を付けることはありますか?
-手術前-
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手術前日は禁酒をお願いします
アルコールは免疫力の低下を招き、炎症や出血を引き起こす作用があります。手術日が決まったら、前日に飲酒を伴う予定は避けましょう。また、手術後の禁酒期間を考慮してスケジュールを立てましょう。 -
普段飲んでいるお薬やサプリなどを歯科医師へ申告しておきましょう
日常的に服用しているお薬やサプリがある方は、治療が始まる前にお伝えください。 -
ネイルアートやジェルネイルなどはオフして手術を受けましょう
手術中、爪にパルスオキシメーターなどの医療機器を装着することがあります。手術中の健康状態を把握するためにも、可能な限りネイルは落としておきましょう。
-手術当日-
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お食事はお早めに
お食事は手術の2~3時間前には済ませ、お食事後は歯磨きを忘れずに行いましょう。手術前にカフェインを摂りすぎると手術中にトイレに行きたくなることがあります。手術前はカフェインが入っていない飲み物をおすすめいたします。 -
服装はゆったりと
身体を締め付けないゆったりとした服装がおすすめです。腕まくりができるかどうかも確認しておきましょう。 -
公共の交通機関を利用しましょう
手術当日は車・バイク・自転車などの運転を避け、可能な限り公共交通機関を利用しましょう。ご家族に送迎を依頼できる方はお願いしましょう。 -
メイクは必要最低限に
インプラントは外科手術です。顔色の確認のためにもお化粧をされる方は軽いメイク程度でお願いいたします。
-手術後-
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手術後は禁酒期間を設けましょう
お酒は術後の経過を悪化させるリスクがあります。手術をしたら禁酒期間を設けましょう。 -
手術後はゆっくりお休みください
止血を確認した後は帰宅可能ですが、なるべくお仕事は控え、安静にお過ごしください。